寒いから関ジャニ∞『罪と夏』について熱く語った
突然ですが、私は関ジャニ∞の『罪と夏』という曲が大好きです!!!
今は冬!曲は夏!季節がぜんぜん合ってねえ!と思われるかもしれません。でも逆に考えてみてください。寒いからこそ夏の曲を聞くと混ざっていい感じになるかもしれません。そうでなくとも私が暑苦しく語るので安心してください!
さて、この曲はエイトの持つ「わちゃわちゃ&明るい」というパブリックイメージにぴったり合った曲であり、また「THE!夏歌な感じ」がキャッチーで世間にも受け入れられやすく、歌番組でも盛り上がっていた印象です。でも、私はこの曲のことを”わちゃわちゃ&明るいだけの夏歌”だとは思っていません。その想いを1ツイートにまとめるとこんな感じになります。
罪と夏って彼女作ろうぜって沸き立つチャラい七人組が海で可愛い子見つけたけど表情が暗い、聞いてみたら彼氏と上手くいってないらしいから目一杯盛り上げてあげたら彼女は笑顔になるんだけどちろん彼氏とやり直すっていうから「俺らバカだなー」って夕焼けバックに笑いあう曲だと思ってる
— みらこ (@mcmc_mr) 2016年12月11日
エイト自身や曲調が明るいからこそ引き立つ切なさがこの曲には詰まっていると思っているんです。とても140字では伝えきれないくらい!私の文章力では!なのでその伝えきれなかった分を書き連ねていこうと思います!
【1】そもそも、『夏』が切ない。
そもそも、夏って一番切ない季節だと思いませんか?私がそう思うきっかけになったのが言わずとしれた夏の名曲、森山直太朗さんの『夏の終わり』です。カラオケで友達がこれを歌ったのをきっかけに『夏の幻』『夏祭り』『secret base~君がくれたもの~』『夏を待っていました』など夏の歌を入れていく流れになったのですが、どれもこれも切ないものばかり。
あと、ゆずさんの『夏色』のように曲自体は切なくなくてもなんとなく胸がキュッとなるものも多いんです。(PVの二人が可愛すぎてときめいたせいではないです)(ときめきはしたけど)
以来、「夏って切ないんだなあ」と考えるようになり、そんなときこんな言葉に出会いました。
四季の中で夏だけが「終わる」よね。冬は終わるんじゃなくて「春が来る」だし春も「夏が来る」。秋は「深まって」連続的に冬に変化する。
by 大山健
この言葉を見た時「なるほどなあ」と思いました。終わるから切ないし儚いんだ、と。まさに最初に挙げた森山直太朗さんの『夏の終わり』が答えだったんですね。夏が夏らしくなればなるほど、終わりを予感して切なくなるんでしょう。
【2】『罪と夏』の切なさの理由 1番編
結論からいうと、『罪と夏』は、まさに「夏の終わり」を感じさせる曲だからこそ切ないのです。
とはいえ、『罪と夏』を聞いたことがある方なら御存知の通り、この曲の入りは放っておいたら一晩中でもパーティしてそうなご機嫌な感じで始まります。
>来たぜ夏!来たれSUN SUN 水着ーナ!
>さぁさギラギラ燃え燃えよ(Yeah!)
>上げろハイ(Hi!) ほっぽりだせロウ(Boo)
>夏はハートもビートだ 熱っちゃちゃちゃちゃ☆
水着ーナってお前。
ここだけ見ると何も終わりそうにありませんね。この後もチャラい感じの歌詞が続きます。でもサビに近づくにつれて変化が起こります。
注目すべきはサビ直前のここ。
>真夏の俺らは罪・罪・罪なのさ!(いや~~ん)
(いや~~ん)というパワーワードに気を取られがちですが、この「真夏」がポイントです。なんでかって、真夏って夏のてっぺんだから、後は落っこちるしかないんです。そう、真夏と限定することによってこの曲の儚さがより強いものになっているんですね!
そしてサビ。
>マジだぜ?
>君は「思い出」じゃなくて「好き」になってよ(え?)
サビ入って二行目でフラれてる!!!!!
しかもハッキリフラれてるんじゃなくて曖昧にはぐらかされてる!振り回されてる!あんだけチャラい歌詞でここまできたのに!!!でも似合うんだよなあ関ジャニってこういうの……(イッツマイソウルを見ながら)。
>何度も何度も心を吹き抜ける
>キスマーク飛ばす南風
>今、君の八月の全てくれないか?(はーイ)
「八月の全て」は「真夏」とおんなじ意味合いで限定されてるので切なくなるんですよね。八月って言っちゃうから、九月(夏の終わり)のことを考えてしまう。
言ったって九月なんてまだまだ暑いんですけど、やっぱり夏って言われたら八月なんですよね。横山さんの好きなRADWIMPSさんの楽曲『セプテンバーさん』でも「夏ってだけでキラキラしてた あの気持ちが好きなの」って九月は完全に夏が終わってる体でしたしね。あとやっぱり夏休みが終わっちゃうのが大きいんだと思います。
この「八月を全てくれないか」って部分、言い換えると「僕の夏の思い出になって」になっちゃうんですよね。好きになって、って言われてはぐらかされてでもどうしても好きだからじゃあ夏だけでも!って感じ。いじらしい…。
あと、サビの「君の~」でリフレインかかるのが堪らないですね。どんどん盛り上がっていくからこその切なさがあります。
それにしてもこの「今、君の~」本当にいいフレーズだなあ。
>波の隙間おぼろな夢を見て
>踏み越えたハートの防波堤
>陽炎 燃えろ 一夜限りの過ちでも
>・・・ほら夏だしさ?
切なさ乱れ打ち。
おぼろな、ってもう言っちゃってるし、陽炎も曖昧なものの代名詞だし。一夜限りの過ちでも夏だからいいでしょ?って言ってるけど良くないのは自分たちでしょ!!思い出じゃなく好きになってって言ってたじゃん!!惚れたもんだから仕方ないのか!!!
【3】『罪と夏』の切なさの理由 2番編
2番になるといよいよフラれた男感が強まってきます。
>くびれ 想像しちゃう
>夢のような 甘い午後を
>夏がほら 君を誘うがままに
彼女、水着の上にパーカーとか着てるのかなあ。とりあえず、くびれをしっかり拝む機会には恵まれなかったようです。それにしてもこのフレーズのときの亮ちゃん&安くんが可愛すぎて聞くたびにヘラヘラしてしまいます(PVの話)
>真夏の女神よ 罪・罪・罪な女!(そうですね!!)
サビ前で突然の自供。
>ダメだぜ?
>君は誰かにじゃなく 僕に笑ってよ(プリーズ!)
>夏の魔物 手のひら翻り
>入道雲 遠くの夕立
>ヤダ!君が 八月 泡沫の夢なんて(ノ~~!)
完全にフラれてます。
二番のサビの合いの手(プリーズ!)(ノ~~!)はエイト側が言ってるので真夏の女神は返事もしてくれてません。悲しい。
「夏の魔物」っていう言葉だけでも相当語れそうですが「入道雲 遠くの夕立」が強すぎますね。入道雲遠くの夕立って言葉だけで夏の切なさ全部引き連れてきたよう気すらします。
こういう画像みると切なくなるって人は結構多いんです。「夏 切ない 画像」とかでググるとこういう系いくらでも出てきます。日本人の抱いている夏の原風景みたいなものなんでしょう。罪と夏は日本の原風景。
>赤く焼けた心が揺れている
>マジ遠いぜ ハートの水平線
「赤く焼けた心」、って夕焼けのことかなあと思うんです。2Aで「甘い午後」って言ってたし、後の歌詞でサンセット(日没)って言ってるし。ハートの水平線=夕焼け沈む水平線。防波堤で夕焼けを沈むのを眺めている男(とてもかっこいい)たち…。
>サマーガール 君が今選ぶなら
>「そりゃ僕だぜ?」・・・とか無理だしな
たとえ俺が二番目でも まそりゃしょうがない!
>運命サンセット・・・
>これぞひと夏の恋! オ~~
さっきも触れましたがサンセットは日没という意味なので、運命が日没=勝負決まった=フラれた、ですね。フラれたにもかかわらずオ~~ってめっちゃ盛り上がってるので、悲しい感じではないと思います。「これこれ、ひと夏の恋って感じ!青春したなあ俺たち!」みたいなことを言ってる感じ?
>プレイバック!騒げ SUN SUN サマディーバ!
プレイバック、で始まるCメロ(でいいのかな)の後に一番のサビに行くのが憎い演出ですよね。PVも巻き戻しの演出が入ってるし。
>マジだぜ?
>君は「思い出」じゃなくて「好き」になってよ
ここがめっちゃ切ないんです。
一番のときは(え?)って合いの手返ってきてたのに、ここ何も返ってこないんです。
もうダメだってわかってるけど夕焼けの中で最初と同じ告白(=プレイバック)をしたら、もう彼女側も弄ぶ気なくなって思わせぶりなこと言えなくなって、ただ微笑むだけみたいな……防波堤の前、夕焼けで片頬だけが照らされて反対側は影になってる。もう彼女ちょっと泣きそうになってるところに、
>今、君の八月を全てくれないか?(はーイ)
って助け舟だしてあげるの!!フラれてんのに!!それで彼女は泣きながら微笑むの!!!!ウワー!!!!
【4】『罪と夏』、めっちゃ好きです。
罪と夏って彼女作ろうぜって沸き立つチャラい七人組が海で可愛い子見つけたけど表情が暗い、聞いてみたら彼氏と上手くいってないらしいから目一杯盛り上げてあげたら彼女は笑顔になるんだけどちろん彼氏とやり直すっていうから「俺らバカだなー」って夕焼けバックに笑いあう曲だと思ってる
— みらこ (@mcmc_mr) 2016年12月11日
この最初に紹介したツイートは、今までしてきた歌詞解釈を踏まえた私的なイメージです。夏の思い出を作ろうって軽い気持ちだったのにうっかり本気になっちゃって、でもこっちが本気になったからこそ彼女もちゃんとした恋愛しようってなっちゃって。俺らってアホやなあ~って笑いながら夕焼けに照らされる防波堤を両手ひろげて七人が歩いてる。
そんでずっと先に「俺東京いくんだ」(by元気がでる夏休み)ってなったときにこの夏のことを思い出してたらもう最高です。
みんなそれぞれ夏の思い出があって、その思い出が夏をもっと美しく切なくさせるんだと思うんです。それが、田舎のおばあちゃんちに行ったことなのか友達とバーベキューしたことなのか、はたまた私みたいに周りに誰も発症してる人いないのになぜかマイコプラズマにかかりお盆休みを全部無駄にし、その後原因不明の発熱と腹痛が続いたためMRIまでぶちこまれて夏どこも行ってないのにプチ旅行行ったぐらいの医療費がかかってしまったり、誤診で浣腸を処方され浣腸後の腹痛を紛らわせるために関パニを見たけどぜんぜん紛れなかったりしたりなのかはわかりませんが、ひとりひとり、色々あると思います。健康には気をつけましょうね。
なんか長々と書いてしまいましたが、とにかくこの『罪と夏』大好き!いい曲!って気持ちが伝わっていればいいなって思います。お読みいただきありがとうございました!