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ミルク缶とチョコレイト

村上さんと関ジャニ∞がすきな深読み妖怪のブログ

【スキャナー感想】エイタメを見た後だからこそ感じたものがあった話

 

ものすごく今更なのですが、先日『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』をついに観ました!

これがとても良い作品で、歯を食いしばるほど泣きながら「なんで私はこれを映画館で観なかった?!」と後悔したんですが、同時に「今観れてよかった」とも思ったんです。

ここでいう「今」というのは、ブログタイトルにも繋がるのですが「エイタメを経験した今」のこと。

映画とライブ、一見なんの関係もなさそうなのになんでそう思ったか、という理由なんですが……

めっちゃ映画のネタバレになるので、未視聴の方はぜひ借りてきてください!今ならツタヤで準新作なので!!!

 

では、以下感想です。エイタメの話は最後から二番目の【4】の段落にあるので、そこだけ見たいという方はググイッとスクロールしてくださいね!


※『スキャナー』のネタバレはもちろんですが、『関ジャニ’sエイターテインメント』のちょっとしたネタバレが含まれますのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1】マイティーズの絆が激アツ

 

この作品の主軸になっているマイティーズの二人の絆、ほんと激アツとしか言えないですね!?SHERLOCK好きな人ぜったい好きでしょ!!(自分)マイティーズ好きな人絶対『破門~二人のヤクビョーガミ~』すきでしょ!!(自分)(絶賛公開中です!)


★「嫌い」「嫌われてる」とは一体なんだったのか

 

最初は「どんだけ仲悪いんだ・・・」とヒヤヒヤしてたけどメッチャ仲良い!いや仲良いとは違うかな?お互いがお互いをきちんと把握しているからこそ文句がいっぱい出てくるし、信頼もしてる。ただウマが合わないだけだ!!

亜美ちゃん「仙石さんってどんな人?」

丸山さん「ネガティブ ヘンクツ 人間嫌い・・・なで肩」

もうこの時点で「あっ!!これ仲悪くないやつだ!!!」ってなるよね!

仙石さんの家に押し入ったときも、最初は仙石さん抵抗してたけど入れたあとは丸山さんの話ふつうに聞いてるし、仙石さんの「能力は失われた」ってセリフに対して「よかったな」っていう丸山さん、それ皮肉9割だとしても1割は本当にそうならよかったのになって気持ちが入ってそう。

丸山さんと亜美ちゃんが帰ったあとに仙石さんは爪やすりからうっかり記憶をスキャンしちゃうんだけど、あれって本当にうっかりだったのかな?なんにせよそのあと真っ先に丸山さんに電話かける仙石さんは可愛かった。

丸山さんは、仙石さんと相性悪いように見えて、他の誰よりも仙石さんのことを理解してる。丸山さんは全編を通じてずっと仙石さんの解説者であり理解者で、仙石さんに足りない部分を補ってくれてる。そしてそれを仙石さん自身も理解していて、誰よりも頼ってる……そんな関係が凄く良い。


☆最初以降はもはや普通に名コンビ


被害者男性宅での

「思念残りすぎてる」

「俺でもちょっとな・・・」

っていうやりとり、状況を考えると不謹慎なんですけどめっちゃ可愛かった。

その後の倉庫のシーンで仙石さんが倒れたとき丸山さん超普通に心配してるし、車でドーンされたときの仙石さんのセリフ「悪くない人生だった」ってそれ普通にマイティーズとして活動していたこと肯定してない?

そのうえ「丸山、生き延びたら熱帯魚を頼む」って大事な熱帯魚たち丸山さんに任せるんかい!!そして丸山さんも「知るか!全部食う!」って言いながらめっちゃ助けようとするんかい!!!!


なんでお前ら今まで連絡とってなかったんだ!!言え!!!


ここのやり取り一番すきかもしれない。


★思いやりと信頼が空回り


マイティーズ心中事件が未遂に防がれたあと、二人が一時決別してしまったの、すごくもどかしかった。

仙石さんが寝込んでいるときに所長が亜美ちゃんに言っていた「(仙石さんに)人を好きになってほしいの」って気持ちは丸山さんも同じだったんじゃないかな。

言葉としては鬱陶しいとか面倒くさいとか、それこそ最初に言ってた「ネガティブ・ヘンクツ・人間嫌い」だったのかもしれないけど、そう言わせる根っこの部分には「もっと楽になれよ」という気持ちがあったと思う。

最初の方にも書いたけれど、丸山さんって仙石さんのことを一番理解できている人だと思います。

ちょっと前の私が「なんで今まで連絡とらなかったんだ!!」って喚いてましたけど、理解しているからこそ連絡も取らなかったんだよね多分。自分にはどうしようも出来ないとわかってる物事を直視するのってしんどいから。

仙石さんが丸山さんを信じる理由が「あいつは醜さを隠そうとしないから」なの超グッときました。でも屈託なく丸山さんに「俺たちでなんとかするんだ」って熱いこと言っちゃうあたり醜い部分以外も信じてるよね。

千石さんは丸山さんを信頼してるし、丸山さんが千石さんを思いやってるのに絶妙に空回るのがもどかしい!!!ムキーーーー!!!!


☆「丸山を呼べ-ーーー!!!」


二人の一時決別、初視聴時は本当にもどかしくて切なかったせど、よくよく考えればマイティーズにとってあの程度の決別は通常営業でさしたる問題ではないんですよね。

城戸邸でのなんの躊躇いもない「丸山を呼べーーーーー!!!」がまさにその証拠で。丸山さんも普通に来ちゃうし。

この後の雪絵さんを発見する場面についてはあとの段落で書きますが、あそこに丸山さんが居て本当によかった…。


★「お前の相方をできるのは俺くらいなもんだからな」

30万でコンサートホール借りた丸山さん、義賊か?(※なにも盗んでません)

二人のラストシーン、丸山さんの「お前の相方をできるのは俺くらいなもんだからな」に対して仙石さんの返事が「怪我早く治るといいな」だったことに不安を感じたんですが、あれは普通に怪我治ったら考えるって受け取っていいのかな?一瞬「え?仙石さん死ぬの?」ってビビってしまった。最後屋上のシーンだったから余計に。

でも最後のセリフが「人間は美しいね」だから大丈夫かなあ。再結成したら漫才じゃなく何でも屋とか探偵コンビとしてやっていってほしいな!ほんといいコンビでした!

 

【2】この恋物語、せつなすぎる


私はこの作品を、最初の段落で書いたマイティーズという凸凹コンビの繰り出すコメディでもあり、仙石さんと雪絵さんの恋物語でもあるのだと思っています。

恋物語と括るにはあまりにも欲がないのですが、私は恋物語だと感じました。


★爪やすりと恋心


二人を象徴するのが仙石さんが爪やすりをスキャンして雪絵さんと邂逅するシーンです。

「あまったれないの。あなたには特別な才能があるんだから」

「才能っていうのはね、自分のためにあるんじゃないの。人のためにあるのよ」

これは雪絵さんが亜美ちゃんに言っている台詞なんですが、これが仙石さんの心にバッチリハマった。北極星のように淀んだ心の中の目印になった。もしかすると、仙石さんに言ったものじゃない、というところが仙石さんの繊細さには丁度よかったのかもしれない。

仙石さんは、きっと「自分の力は特別」って言われたかったんだな。「気持ちわるい」じゃなくて「特別」だと。人のためにある=人の役に立つものだと信じたかった。だからこそ、人前になんか出たくないのにマイティーズとして活動してたんだろう。

最初にこの記憶をスキャンした時点で仙石さんの恋は始まっていたんだなあと思うんです。だけど、この作品って物語の導入で雪絵さんが連れ去られちゃうじゃないですか。見直したときに「ああ私は知らないうちにこの恋が実らないことを恋が始まる前から見せつけられてたんだな……」と気づいてめちゃくちゃやるせなくなりました。


クソーーー!!!!上手いこと作りやがって!!1!!


☆やっと会えたね


マイティーズの二人が雪絵さんを見つけたシーン。

正直私はあのジッパーを下げる仙石さんの勇気にびっくりしました。中グチャグチャだったらどうすんの!?!?って思って。冷静に考えたらそんなことあるわけないんですけど(※映画の対象年齢的に考えて)、そんなこと考えられないくらいガチで観てたので…

この仙石さんが雪絵さんに呼びかけるシーンで私はめちゃくちゃ泣きました。

仙石さんの囁く声、本当に寝てる人を優しく起こしたげるみたいな声で。丸山さんの優しさもさあ~~ってボロボロ泣いてるときに雪絵さんの目がガバ!っと開いた。そのときの私、

 

(゚Д゚)!? 

 

↑マジでこの顔でした。

 

「ヘアッ!?」ってウルトラマンみたいな声も出ました。「ここからのハッピーエンドか?!コメディか?!コントか?!夢オチか?!?!?」って錯乱して涙引っ込んだけどすぐにカラクリに気づいて凹み直しました。

亜美ちゃんが仙石さんに抱きついて「私から雪絵さんの記憶読み取って」って言うシーンで、仙石さんが「生き物や生身の人間からは受け取れない」って言ってたのこれの伏線か……って気づいてそりゃもうベッコベコに凹みました。

このやり取りのあと、「雪絵さん本人に会えば素敵な人だってわかるよ」って亜美ちゃんが言ってて、もうわかってるんだよ……恋しちゃってるんだよ……って思い返すのもめっちゃ辛い。辛いしかいえない。


★神様の神様は自分だった話


最後の最後で「雪絵さんがマイティーズのファンだった理由」の伏線回収されたことにまず「そういえばあったなその伏線!」と驚きました。

雪絵さんが人に怒るくらい頑なに信じてたのは違和感の強い話なのですが、その雪絵さんが亡くなってたこととか、突然の女装とか本当にいろいろありすぎて忘れてました。

最後のこの展開、本当に良かった。

私はこの物語の中で、仙石さんが雪絵さんに救われてきたのを何回も見てきて、雪絵さんを救いたかったのに救えなかった仙石さんの無念さとか、辛い気持ちを抱えたままそれでも雪絵さんの思いに報いようとした仙石さんの誠意とかずーーーっと見てきて、でも、雪絵さんはもうずっとずっと前に仙石さんに救われてたんだ……って。

ずっと救いたかったけど救えなかった神様みたいな女の人を、ずっとずっと前に救っていた自分。

雪絵さんの言っていた

「あまったれないの。あなたには特別な才能があるんだから」

「才能っていうのはね、自分のためにあるんじゃないの。人のためにあるのよ」


この台詞の根源となっていたのは仙石さん自身だったという事実。仙石さんがそこまで思いを馳せたかはわからないけれど。


ずっとむかしの仙石さんの誠意が雪絵さんという優しい人に大切に守られ育てられて、今の仙石さんを救った。


この話の美しさに、もう歯を食いしばるくらい泣いてました。途中まで映画館で観たらよかった、なんで観に行かなかったんだって過去の自分にムカついてたけどこんなに泣くなら家で観てよかったのかもしれないと思うくらい泣いてました。

 

「ありがとう」
「ぼくのほうこそ、ありがとう」
「人間は 美しいね」

 


【3】佐々部くんへの気持ちをどうすりゃいいの?


さあ、佐々部くんの時間です。

初登場時、正直あまりにも顔面が格好良すぎて「君の居場所はここじゃない!はやく京セラドームに戻って!!」と思ったし、それ以降もしばらく顔がとっても格好いいことに気を取られ続けてました。


私の安田さんへの顔面の思いが強すぎるせいでこんなことになっていたけれど、本格的に物語に絡みはじめてからは脳みそがちゃんと佐々部くんとして認識しはじめました。

 

★不穏すぎるよ佐々部くん


佐々部くんが千石さんに物語に本格的に絡み始めた喫茶店のシーンで、佐々部くんが「いきましょうよ霞高原、高速ぶっ飛ばせば2時間です」って言ったときには「私がぶっとばされたい」って思いました。

 

車を運転する佐々部くんはとても格好良いのですが、意味深な折り紙でできたウサちゃん(?)のアップで「あ・・・この人が犯人だわ・・・」ってなったよね……

といってもまさか女装で出てくるとは思ってなかったけどね!?!?


☆女装した佐々部くんは本当に佐々部くんだったのか


女装した佐々部くんが犯人だったと判明したときの私の狼狽えようといったらなかった。

私こういう突然の展開に笑ってしまうタイプなんですけど(クラスに一人必ず居る誰もウケてないのに一人だけ笑ってるタイプ)それを許さなかった安田章大の演技力、スゲエ。

ここで気になったのが佐々部くんの話し方です。

被害者に女言葉なのは「恐怖感を煽るため」「エリカの恨みを晴らすため」でわかるんめすけど、丸山さんに抑えられたときにも「なんでここがわかったの」って女言葉だったのが気になりました。演技であればこんな突然の出来事には対応できないはず。


つまり、佐々部くんは演出で女言葉を使ってるのではなく本気で「エリカ」になりきってる。


「お前ら邪魔すんなよ」からがたぶん本当の佐々部くんだった。

あんなに残酷に人を殺したのは、佐々部くんの人格ではなかった。だから佐々部くんは悪くない、ということでは全然ない。ただ、自分の人格ではきっと殺せなかったのだろうなと思うと、ひたすらしんどい。


★この悲しみをどうすりゃいいの?


佐々部くんのことを考えるたびに「この悲しみをどうすりゃいいの?」という気持ちに駆られます。

佐々部くんはどうすれば救われたのか?


正直、佐々部くんの最期はなるべくしてなった結末としか私には思えない。

妹が自分のせいで死んでしまったという気持ちだけでも辛すぎるのに、両親からあんなひどい言葉を浴びせられ、虐待までされて。そもそも両親はずっと妹贔屓だったのだから元から佐々部くんは傷ついていたのに、それでも妹を可愛がっていたのに。ここから立ち直れって言う方が無責任じゃないの?

 

つーか溺愛してたならちゃんとテメーらで面倒みろや!!!!!(ブチギレ)

 

両親に愛されたくて女装を始めた佐々部くん、この頃から「エリカ」の人格が出来てたのだろうか。

佐々部くんの生きてきた道はあまりにも残酷なものだけど、それでもなんの罪のない三人を残酷に殺してしまってる事実を前にすると「可哀想だから許してあげて」なんていえない。罪が重すぎる。命を奪ったら何をしても償えない。

だから、最後に佐々部くんが自殺したとき私はぜんぜん驚かなかった。もう死ぬしかないじゃん、と思っていたから。たぶんもともと「エリカ」の人格でしか人殺しには耐えられなかったのだろうし、本物のエリカの愛に気づいてしまったらその人格はもはやその形をとどめておくことはできない。

城戸悟の人生は、妹があの死に方をしてしまった時点でここで自殺するところまでたぶん決まってしまっていた。

誰が彼を救えたのだろう、と思います。

最後に上司が佐々部くんを止めるために自分の拳銃を置いたのがいっとう切なかった。あの上司の人は佐々部くんを可愛がって信頼してたんだろう。

でもひょっとすると、その信頼こそが佐々部くんに引き金をひかせた最後のスイッチだったのかもしれない、と思う。

(佐々部くんが拳銃構えたとき「助けて東海林先輩!!!!」と思ったけど来てくれなかった・・・)


【4】佐々部くんの表情に見た安田さんのライブへの熱量


最後の最後になりましたが、このブログ記事のタイトルに触れます。

初登場時こそ佐々部くんのことを安田さんと認識してしまっていた私ですが、物語が進むにつれすっかり佐々部くんとして観ていました。犯人とわかってからは特に。

なのに、強烈に安田さんを思い出させられたシーンがありました。

 

佐々部くんが亜美ちゃんを責め立てるシーンでこんな台詞があります。

「合宿にも勝手についていったのか」
「わからねえわけだ」

ここで、佐々部くんが狂ったような笑みを浮かべるんですが、そこでハッとしたんです。


「これ、エイタメの「象」で見た・・・・・!!!!」

そう、エイタメで象を歌っていたヤスくんもこのときの佐々部くんとまったく同じように笑っていた、とハッキリ思い出しました。

私はエイタメには一回しか入ってません。特にメモをとったりしてるわけでもないので記憶は曖昧です。だけどこのシーンを観たときハッキリそのときのことを思い出しました。それくらい強烈だった。

ヤスくんはライブの時、「妹の仇」と対峙するときと同じ熱量でライブをしてるんだ。

そう思うとゾクゾクしました。私は安田さんの演技仕事をスキャナー以外で観たことがありません。だけどクロニクルの早泣き企画を見ただけでも安田さんの演技への想いの込め方がマジの本気だってことはわかります。

だからこの映画で佐々部くんを演じるに当たって、安田さんの中には人生をめちゃくちゃにされた佐々部くんの憎しみがきっと本当に宿っていたと思うんです。その熱量は相当なものだと思います。

それとおんなじ笑みを浮かべることが出来るくらいのガチな熱量をかけてライブしてくれてるんだ。

そう思うと、安田さんがライブであんなに目を引く理由がわかった気がして、映画の本筋とは違うところでえらく感動してしまいました。


【5】スキャナー、めっちゃいい映画でした。


いやほんと、いい映画でした。上映時から面白そうだなあとは思っていたのですが、まさか号泣すると思ってなかった。そして、こんな難しい大役を任されそして見事に演じきった安田さんが本当に凄いし、すばらしい映画を観るきっかけをありがとうという感謝の気持ちでいっぱいです。老後は安田様の治める国で暮らしたいと思ってます!(?)

では、お読み頂きありがとうございました!!